肝臓 機能

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肝臓にはどんな機能があるのか

肝機能を説明する看護師

人間の体内にある臓器の中で最大と言われている肝臓。

 

肝臓は胃の隣に位置しており、ちょうど胸と腹部を分ける横隔膜という部分のすぐ下にあります。腹部の右上部分はほとんどが肝臓であり、重さは1kg程度あるのだそうです。

 

さて、この大きな肝臓にはどんな機能が備わっているのかというと、大きく分けて3つの機能になります。

 

1.代謝
2.解毒
3.胆汁の分泌・生成

 

1.代謝

肝臓の主な機能と言えば、やはり「代謝機能」でしょう。私たちが食事で摂取した栄養素を体で使いやすいエネルギーへと変換すること…それが代謝です。肝臓は例えて言えば貯蔵庫のようなもので、様々な栄養素から作り出されたエネルギーを蓄えており、必要に応じていつでもエネルギーを放出出来るように備えてくれています。

 

ちなみに一口に代謝機能と言っても、実はいくつか種類が存在しています。

 

糖質代謝

1つは糖質代謝です。パンやご飯に含まれている糖質や果糖などの糖類はまず、胃や腸で分解・消化されブドウ糖になります。そしてそのまま肝臓に運ばれていくのです。肝臓に運ばれたブドウ糖は、今度はグリコーゲンへと姿を変え、その状態で肝臓に蓄えられることになります。

 

このグリコーゲンは必要な時に肝臓から血液へと放出され、その際にブドウ糖に戻ってエネルギーとなっていく仕組みになっています。また、こうして血液中にグリコーゲンが放たれることで血液に含まれるブドウ糖の調節が行われ、血糖値も調節されていることになるわけです。

 

タンパク質代謝

タンパク質は私たち生き物が生命活動を行っていくためには欠かせない栄養素の1つです。そのタンパク質は肉や魚などから摂取することができ、体内に入るとアミノ酸に分解されます。こうして分解されて様々なアミノ酸になった状態で、肝臓に運ばれるのです。

 

肝臓は運ばれてきたアミノ酸を使って血液が凝固するために必要な成分、血漿タンパク質を作り出します。また、不要なアミノ酸は尿素として排出されていきます。こうして作られた血漿タンパク質は必要に応じて、血液中に放出される仕組みになっています。

 

脂質代謝

三大栄養素の中でも最もエネルギー力が大きい脂肪。肝臓はそんな脂肪の代謝にも関与しています。体内に入った脂肪はまず、グリセロールと遊離脂肪酸に分解されます。その状態で小腸に吸収されると、そのまま肝臓に運ばれていきます。その後、肝臓は運ばれてきたグリセロールと遊離脂肪酸をコレステロール、リン脂質などに合成して血液中に放出しているのです。

 

こうして血液中に放出されたものは、エネルギーとして消費されていくわけです。ただし、エネルギーとして消費されない余った脂肪は肝臓に残ったままとなります。そのため、脂っこい食事ばかりの生活をしていたり、暴飲暴食を続けているとどんどん肝臓に脂肪を蓄えてしまうことになり、脂肪肝へ発展してしまうことになるのです。

 

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2.解毒

お酒を飲んだら肝臓を気になる…という人は多いのではないでしょうか?肝臓には摂取したアルコールを分解する機能がありますからね。また、アルコールだけでなく、有害な物質や老廃物など、体に必要のないものを分解して、体に悪影響が出ないように解毒する機能もあるんです。

 

ここではそんな肝臓の解毒作用について、少し細かく説明しておきましょう。

 

アルコールが解毒される仕組み

肝細胞によって行われているアルコールの処理方法は二通りあります。1つは基本的な処理方法で、アルコール脱水酵素と呼ばれる酵素で処理される方法です。もう1つは、アルコールの摂取量が多くなった場合に行われる処理方法で、肝細胞に存在するアルコール処理システム、メオスが活躍するというものです。

 

これらの方法でアルコールは、一旦有害な物質として有名なアセトアルデヒドに分解されます。しかし、その後すぐにアセトアルデヒド脱水素酵素によって体に害のない酢酸に変えられ、排出されていくのです。

 

体内の有害なものも無害なものにしてくれている

アンモニアといえば体に害のある物質として知られているものですね。このアンモニア、実は腸内で行われる消化や吸収の過程で自然と発生してしまうものなのです。

 

仮に発生したアンモニアがそのまま体内に残ってしまうと、体に悪影響を及ぼしてしまうことになります。そこで、そのアンモニアを体に害のない尿素に変えてくれているのも、肝臓なのです。

 

細菌の処理で活躍してるクッパー細胞

肝臓にはクッパー細胞という細胞が存在しています。これも、肝臓で体に害を及ぼす細菌を処理してくれている細胞の1つです。

 

人間の大腸には多くの細菌達が存在しています。彼らが血液中に出て体に悪影響が起きないように、基本的には大腸の粘膜細胞がガードしてくれています。しかし、そのガードだけでは不十分になってしまうこともあり、細菌達が血液中に流れでてしまったりすることもあるのです。

 

そんな時に活躍してくれるのがクッパー細胞。血液中に流れてしまった細菌たちを取り込み、消化して体へ害が及ぶのを防いでくれます。

 

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3.胆汁の分泌と生成

脂肪を消化したり吸収したりする際に欠かせないのが、胆汁です。そんな胆汁を生成するのも、肝臓の機能の1つで、1日あたり600から800ミリリットルぐらいを生成していると言われています。

 

意外と重要性の高い胆汁

胆汁は消化と吸収に使われる大切な物質です。ビタミン類の吸収をするのに必要である他、脂肪の消化と吸収にも必要不可欠とされています。肝臓で作られた胆汁は胆のうに蓄積され、そこから必要に応じて十二指腸に運ばれる…といった仕組みになっています。

 

そんな胆汁ですが、消化吸収以外に体内の不要物を排泄するにも貢献しています。そもそも、胆汁自体が元々は体内で不要になったものから生成されている物質なのです。

 

例えば胆汁の主成分となっているものは古くなった赤血球が壊れる際に生まれるビリルビンというものですし、胆汁酸もコレステロールから生成されています。体内で必要なくなったものから生まれた胆汁が、更に不要物の排泄にも貢献してくれているというわけなのです。

 

 

 

以上から、肝臓は私たち人間の体において非常に重要な役割を担っていることがお分かり頂けたかと思います。万が一肝臓がダメージを受けてその機能が低下してしまえば、体のあらゆるところに悪影響を与えてしまいかねません。

 

例えば、代謝が正常に行われないことで疲れやすい体になったり、体内に脂肪が蓄積しやすくなります。また、解毒が正常に行われないと体に害のある物質が肌荒れを起こしたり、がん細胞を作りやすくしてしまうことになるでしょう。

 

このような悪循環を生まないためにも、日頃から肝臓のケアを心がけていくことが大切です。いつまでも健康な自分であるために、今日から気持ちを切り替えて肝臓のケアに励んでみてはいかがでしょうか?

 

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