肝機能 数値

肝機能の数値の見方について

肝機能の数値の見方について

肝機能数値の説明をする看護師

肝機能検査をすると、見慣れない名前がついた、
いくつもの数値がずらりと並んでいますよね。

 

結果を渡されて「正常ですから大丈夫ですよ」と医師から言われても、その結果の意味がわからないとなんとなく安心できない…ということってありませんか?

 

大丈夫と言われても、正常値の真ん中の数値なのか、ギリギリなのかで違いますし、ギリギリだとすれば、その数値に関しては意識しておく必要もあるでしょうからね。

 

ある程度は肝機能検査の結果の数値の意味を知ることで、自分の肝臓の状態も把握できますので、ここではまず注目すべき5つの数値に絞ってご説明しましょう。

ALT(GPT)<基準値:5〜40IU/L>

以前はGPTと呼ばれていたものです。

 

このALT(アラニン・アミノトランスフェラーゼ)は肝細胞の中にある酵素で、
体のアミノ酸の代謝などの過程で、非常に重要なはたらきをする酵素です。
しかし、肝細胞がなんらかのダメージを受けると血中に流れ出してしまいます。

 

この数値が高いということは、すなわち肝細胞の損傷も激しく、
多くのALTが血中に漏れ出しているということになります。

 

基準値内だとしても、30IU/L以上の場合は注意が必要と言われていますので、
肝臓のために食生活の改善などを始めたほうがいいでしょう。

AST(GOT)<基準値:5〜45IU/L>

以前はGOTと呼ばれていたものです。

 

AST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)も肝細胞の中にある大切な酵素です。
ただ、ALTと違うのは肝細胞だけでなく、
心臓・腎臓・腸・筋肉系の細胞に存在しているということでしょう。

 

やはり、代謝に関して非常に重要なはたらきをする酵素なのですが、
細胞がダメージを受けると、ALTと同じく血中に流れ出してしまいます。

 

ALTは正常値だがASTのみが異常値という場合、肝臓でなく、
心筋梗塞や筋炎など他の内臓等の病気が隠れている可能性もありますので、
その場合は慎重な検査が必要になります。

 

γ-GTP<基準値:50 IU/L以下>

γ-GTP(ガンマ・グルタミル・トランスププチターゼ)は、肝臓に存在する胆道系酵素です。
この酵素のはたらきはタンパク質の分解・合成です。
普段はやはり肝細胞や胆管細胞等の中にあるのですが、お酒やある種の薬などによって
刺激を受けると大量にγ-GTPが作られてしまい、血中に漏れ出します。

 

また胆汁の流れが悪くなったり、胆管や肝臓の細胞破壊が生じると、
そこから漏れ出すこともあります。
γ-GTPが高い場合は胆管などに異常がある場合もあるということですね。

 

ALP<基準値:100〜325 IU/L>

ALP(アルカリフォスファターゼ)は、γ-GTPと同じ胆道系酵素で、
肝臓で合成されるリン酸化合物を分解する役目を持っています。

 

胆汁の通り道である胆道に障害が起こると、本来胆汁の中に排出されるALPが、
血液中に溶け込んでしまうため、この数値が上昇してしまいます。

 

また、ALPは骨にも含まれているため、この数値が高い場合は骨の病気も疑われます

総ビリルビン<基準値:0.2〜1.2mg/dL>

ビリルビンは、赤血球中にあるヘモグロビンが変化した黄色い色素で、
赤血球が役目を終えて、壊れるときに出てくるものです。
胆汁に含まれる成分の1つで、血中濃度が高まると黄疸などの症状が表れます。

 

通常は肝臓から胆管を経て、腸を通って排泄されますが、
胆汁の流れが悪くなると、ビリルビンの処理が間に合わずに血中に漏れ出しますし、
過剰に赤血球が破壊されることで血中の濃度が高まることもあります。

 

この総ビリルビンの数値だけが高い場合、
もともと体質がビリルビンをうまく代謝できない「体質性黄疸」の可能性が高く、
それであれば特に治療は必要ないと言われていますが、
他の数値も高い場合は、肝炎や肝硬変などの疑いがありますので注意が必要です。

 

血清総たんぱく<基準値:6.5〜8.2mg/dL>

血清総たんぱくとは、血液中に含まれているタンパク質の総量を指します。
タンパク質は代謝をスムーズにする働きがあり、常に体内で合成されていますが、
急性肝炎や肝硬変といった肝臓の障害が起こり、
肝機能が低下してしまうと、この数値も徐々に低くなってしまうのです。

 

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これらの数値は肝臓の状態を知る上でとても重要です。
肝機能検査や健康診断の結果を見るときに役立ててくださいね。

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